創立60周年記念祝賀会


  

 

平成26年9月20日(土)

  公益社団法人銀鈴会「創立60周年記念祝賀会」

  五反田のゆうぽうとに於いて、来賓、会員190名出席のもと

  盛大に挙行されました。

公益社団法人銀鈴会創立60周年記念式典(芭蕉の間)
                                     司会 銀鈴会副会長 秋元 洋一


1. 会長挨拶 銀鈴会会長 松山 雅則


2. 来賓祝辞 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長 藤井 康弘様  代理 自立支援振興室長 竹垣 守様
  来賓祝辞 東京都福祉保健局障害者施策推進部長       高原 俊幸様  代理 自立生活支援課長 西脇 誠一郎様


3. 来賓紹介 東京都身体障害者団体連合会長他の皆様
       銀鈴会法人会員の皆様
       日喉連東日本ブロック各会長の皆様


4. 感謝状贈呈式 感謝状と記念品の贈呈

                 東京大学名誉教授 廣瀬 肇先生
                 銀鈴会顧問 青木 行雄様
                 銀鈴会名誉会長 新美 典子様
                 銀鈴会理事 村上 壮吉様
                 銀鈴会法人会員 関野運輸株式会社 代表取締役 関野 登志夫様


5. 記念講演 脚本家 ジェームス三木先生
6. 花束贈呈




【会長挨拶松山 雅則
本日はご来賓、会員さん、そのご家族の皆さま多数のご臨席を賜り、公益社団法人銀鈴会創立60周年記念祝賀会を開催できますことを心よりお礼申し上げます。私は入会してまだ13年でありますが銀鈴会の歴史を振り返るとき、その重い歴史に身震いするほどの感動を覚えます。

銀鈴会は初代会長の重原会長が東京大学病院の高藤先生、慶應義塾大学病院の林先生の指導と助言のもとに昭和29年の9月に創立しました。昭和45年には日本喉摘者団体連合会、昭和59年には喉頭摘出者団体アジア連盟を創立し、現在の喉摘者団体の基礎を築きました。2代目中村会長はお茶のみ法を編み出し、健常者のような滑らかな発声で、3代目の久永会長と共に食道発声を国内及びアジアに広く普及させました。久永会長は銀鈴会の公益社団法人化を熱心に進め、また4代目の新美会長は日喉連認定発声訓練士の資格制度をスタートさせました。こうした先人達の思いは『声を失った人達が発声練習を通して再び声を取り戻し、悩む多くの仲間を元気にしたい』という熱い思いであります。

癌の早期発見と治療の進歩や発声法の多様化で我々を取り巻く環境は変わって来てはおりますが、あくまで銀鈴会の活動の基本は『声の獲得と元気回復』です。銀鈴会は発声訓練の場であると同時に喉摘者が元気に過せる場所であることが必要です。発声教室で声が獲得出来たとしても、一般社会では高齢者や障害者としての疎外感は強く、生き甲斐や楽しみの場である同好会や声友クラブのような親睦会がより重要になってきています。これらの活動に参加できないでいる会員さんも数多くいます。こうした会員さんに対しても銀鈴会として何らかの配慮をする必要があります。声の獲得とそれに続く生き甲斐を一体化した活動が望まれます。今回は60周年記念ということでこうして皆さんと楽しむ機会が持てましたが今後も資金の許す限りこういう場を作って銀鈴会に足を運んでいただく機会を増やし、楽しめる銀鈴会を目指して行きたいと考えています。

今日はこの後、銀鈴会特別講師の藤井先生の計らいでジェームス三木先生の特別講演が実現できました。その後祝賀パーティーが用意されていますので声の出ない方は筆談で声の出る方は歌とお喋りを心ゆくまで楽しんでいただければと思います。

最後になりましたが銀鈴会がこの60周年を迎えられるのも厚生労働省、東京都をはじめ、多くの関係機関並びに各先生型のご支援の賜物と改めて感謝申し上げます。
どうもありがとうございました。

 

【来賓祝辞】
厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長 藤井 康弘様(竹垣様代読)
公益社団法人銀鈴会が創立60周年を迎えられたことを心からお慶び申し上げます。

銀鈴会の皆様におかれましては、60年もの永きにわたり、喉頭を摘出された方々の社会参加の促進のため、発声技術の指導をはじめ数多くの事業を推進してこられました。また、海外では、「喉頭摘出者団体アジア連盟」の中核を担う団体として、発声指導者養成等の活動に取り組まれてきました。これまで関係者の皆様が重ねてこられた御努力に対し、あらためてここに敬意を表します。

今年1月20日に我が国は「障害者権利条約」を批准し、地域社会における共生の実現に向けた新たな一歩を踏み出したところです。平成25年4月に施行された「障害者総合支援法」では、意思疎通支援事業を法律上の必須事業として位置付け、意思疎通支援の強化を図っているところです。

また、法施行後3年を目途とした見直しの中で、意思疎通支援の在り方についても検討することとしています。今後も、地域生活支援事業における喉頭を摘出された方々に対する発声訓練やその指導者養成事業をはじめとした支援施策の一層の推進に努めて参りたいと考えておりますので、引き続きのご支援、ご協力を賜りますようお願いいたします。

最後に、ご参集の皆様のご健勝と銀鈴会の益々のご発展をお祈りして、私の挨拶といたします。

 

【来賓祝辞】

東京都福祉保健局障害者施策推進部長 高原 俊幸様(西脇様代読)
ご紹介いただきました東京都福祉保健局障害者施策推進部自立生活支援課長の西脇でございます。日頃から、東京都の障害者福祉施策に多大なご理解、ご協力をいただいておりますことに、この場を借りて厚くお礼申し上げます。本来であれば障害者施策推進部長よりご挨拶申し上げるところでございますが、所用のため本日は私が代理としてまいりました。部長のご挨拶を預ってまいりましたので代読いたします。

公益社団法人銀鈴会創立60周年記念のお祝いがこのように盛大に開催されますことを、心からお慶び申し上げます。このように創立60周年をお迎えになられますのも、松山会長をはじめとする関係者の皆様のこれまでの御尽力の賜物と、心から敬意を表する次第でございます。

人間が社会で生きていく上で、コミュニケーションは欠かせません。疾病が原因で喉頭摘出手術により声を失うこととなった方にとって、訓練により「第二の声」を得ることは、コミュニケーション手段を取り戻すことであり、社会参加を実現する上で何より心強いことであると思います。

東京都では「音声機能障害者発声訓練事業」や「音声機能障害者発声訓練指導者養成事業」を貴会の御協力を得て実施しております。実際に声を取り戻した当事者である方々に指導者となっていただくことにより、声のみではなく、希望や安心を取り戻すことのできるこれらの事業を、これからも着実に実施してまいります。

本年1月、日本は障害者権利条約を批准いたしました。これは、障害のある方々障害者団体の皆様の粘り強い働きかけがあった賜物と存じます。 これからは条約批准国として、条約を着実に実施していく立場から課題に取り組んでいく姿勢が求められます。

現在東京都では、平成27年度からの新たな「東京都障害者計画」及び「第4期東京都障害福祉計画」の策定に向け、検討を進めており、平成28年度に予定されている障害者差別解消法の施行に向けた国の動向も踏まえつつ、障害者の皆さんが地域で安心して暮らし、当り前に働ける社会の実現に向け、障害者施策の一層の充実に取り組んでまいります。今後とも、皆様方の活動をとおして、障害者福祉がより一層向上いたしますよう、ご協力をよろしくお願いいたします。

結びに、本会がある成果を収められますとともに、会員の皆様の御健勝と御活躍を祈念して、私の挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。
  
東京都福祉保健局障害者施策推進部 自立生活支援課長 西脇 誠一郎様
私からも一言。皆さんは喉頭摘出という苦難を乗り越えた方々です。今後も引き続き、苦難を乗り越えた先輩として、新たに喉頭摘出手術により声を失った方々に対して、声を取り戻すとともに、前向きに生きがいのある人生を営めるよう、支援していただければと思います。本日は、おめでとうございました。


 

 

【名誉会長挨拶】新美典子


【来賓祝辞】藤井克徳先生


【来賓祝辞】福田宏之先生

 

 

【来賓紹介】

      厚生労働省社会援護局障害保健福祉部部長 藤井 康弘様
  同福祉部企画課自立支援振興室長 竹垣 守様
      東京都福祉保健局障害者施策推部長 高原 俊幸様
  同推進部自立生活支援課課長 西脇 誠一郎様
  東京都障害者福祉会館館長 飯泉 敏江様
  全国社会福祉協議会常務理事 寺尾 徹様
  日本障害フォーラム幹事会議長日本障害者協議会代表 藤井 克徳様
  東京都身体障害者団体連合会会長 小西 慶一様
  日本喉摘者団体連合会副会長 上西 洋二様
  首都医校教官 相樂 多惠子先生
  全日本相撲甚句協会会長 西木戸 孝夫様
  日本喉頭学会理事 東海大学医学部教授 福田 宏之先生
  東京大学名誉教授 廣瀬 肇先生
  日本音声言語医学会理事長福島県立医科大学教授 大森 孝一先生
  銀鈴会特別顧問 福山 嘉照様
  アシダ音響株式会社代表取締役 柳川 譲様
  アトスメディカル名優株式会社代表取締役 板垣 崇稔様
  有限会社エコープロセス取締役会長 永井 一男様
  泉工医科貿易株式会社次長 豊田 喜良様
  第一医科株式会社代表取締役 林 正晃様
  株式会社電制 代表取締役 田上 寛様
  埼玉銀鈴会会長 飯倉 義夫様
  京葉喉友会会長 安永 雅浩様
  神奈川銀鈴会会長 上田 武夫様
  横浜市港笛会会長 原 泉様
  山梨県喉会会長 北村 ヒロ子様
  長野県信鈴会会長 上條 和男様
  新潟県美鈴会会長代理 高橋 達之助様

 

【祝電】
  日本音声言語医学会理事長 大森 孝一様
  一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会理事長 久 育夫様
  横浜市立大学医学部主任教授 折舘 伸彦様
  北海道喉頭摘出者福祉団体北鈴会会長 松永 雅晴様