平成20年度の遠隔地研修会は日本財団の助成を受け予定通り終了致しました。
平成20年度遠隔地巡回指導実施報告
平成20年度の遠隔地巡回研修会は日本財団様からの支援を受け計画通りに開催されました。今年度は、岐阜睦声会・山口喉友会・静岡静鈴会の3ケ所で開催され参加された方からは「食道発声」のすばらしを再認識出来た研修会との賛辞まで頂戴致しました。
「継続は力なり」の言葉を思い出すご報告を次の通り致します。
1. 派遣指導員
3名(新美典子、峯村文雄、栃木芙美子)
2. 期 間
平成20年9月24日~27日
3. 場 所
岐阜ふれあい会館・岐阜大学病院・高山市役所
4. 参 加 者
野倉会長、延受講者 63名
5. 総 評
睦声会が食道発声の指導を強化したのは3~4年前からの事です。その為か今回の参加者の内、EL発声者が10名、シャント発声者3名の方々も食道発声に挑戦をされました。
また、3日間の研修地が全て異なり多くの方が参加できた事は良かったのですが、反面毎日参加者が変わるというマイナス面もありました。
新美専務の「食道発声は言葉を教えるのでは無く、音を出すことです」「易しい食道発声について」等の講演や実技指導は参加指導員の方々からも大変理解が出来たと喜ばれました。
1. 派遣指導員
3名(新美典子、松山雅則、鈴木正子)
2. 期 間
平成20年11月9日~12日
3. 場 所
宇部市総合福祉会館
4. 参 加 者
西村会長、延受講者 105名
5. 総 評
食道発声は、決して難しくないことを説明し、理解して貰いました。会員さんの日常生活ではEL発声の方が多く、食道発声が定着していません。しかし、今回の研修では、全く声の出ない3人の会員さんが原音の獲得に成功しました。特筆すべき事例は、16歳の若さで喉頭摘出の手術を受けられた在籍2年の原音発声のみの女性会員さんが、なんと急成長、終了時には「こんにちは」の5音まで発声出来た事です。ご本人はすっかり自信を持って、今後の努力を誓って下さいました。
1. 派遣指導員
3名(久永進、内田進、秋元洋一)
2. 期 間
平成21年1月28日~31日
3. 場 所
伊豆の国市・浜松市
4. 参 加 者
池上会長、延受講者 106名
5.総 評
国内有数の長い海岸線を持ち、新幹線の停車駅が6ケ所と横長な地域にお住まいの会員さんを抱える静鈴会は、日頃の発声指導に充分な指導が出来ない悩みをお持ちです。
そこで、課題解決の一助として、巡回指導に多くの会員さんが受講できるよう会場を複数設置し日頃教室に参加出来ない離島や遠方にお住まいの方々にも積極的に声を掛けられとの事でした。
研修の成果として、12名の内1名を除く会員さんの発声力が飛躍的な向上をされました。しかし1名の方は不安定な発声力のままで終了したのが残念でした。研修後、ある会員さんから、従来の指導と異なり、簡単な練習で声が出たのには驚きました。今後も継続して指導を受けたい等の声も寄せられました。