第7回全国喉摘者発声大会


- この大会は、財団法人JKAによる「オートレース公益資金」の補助を受けて実施されました - 


第7回全国喉摘者発声大会出場者

 

平成24年11月17日(土)、第7回全国喉摘者発声大会は、厚生労働省後援により、NPO法人日喉連と(公社)銀鈴会の共催で東京都新宿区の東医健保会館にて開催されました。
 開催に先立って、予め所属会員数によって出場者の枠が定められ、9月から10月に亘って全国の各ブロックで予選が行われ、食道発声の部から19名、ELの部から6名の方々が出場されました。


 大会は日喉連松山理事の司会で、ご来賓の厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長の岡田太造氏(代読・佐々木薫氏)、 内閣府障がい者制度改革推進会議議長代理・日本障害者フォーラム幹事会議長の藤井克徳氏、社会福祉法人浴風会施設長・養護老人ホーム浴風会園長の寺尾徹氏、東海大学医学部教授の福田宏之先生がご紹介され、心のこもったご祝辞をいただきました。
 引き続き日喉連の坂上理事の司会で発声大会が進行されました。食道発声の部は課題曲「赤とんぼ」または「故郷の空」を1曲歌い、スピーチは4分以内、ELの部はスピーチのみ4分以内で発表し、それぞれが緊張しながらも時間を有効に使い高度な発声を披露されました。


 採点集計を待つ間に、神鈴会の橋本隆さんの笛式人工喉頭や、神鈴会の寺本重義さんの気管食道瘻発声(シャント)のデモンストレーション、すずらんの会のコーラスがあり、成績発表・表彰式に至りました。
 審査委員長は東京大学名誉教授・(公社)銀鈴会特別常任顧問の廣瀬肇先生、他9名の審査委員により厳正な採点がなされ、下記の方々が上位入賞されました。そして、3位までの方に金、銀、銅のメダルと楯が、10位までの方々に楯が授与されました。
 予選を勝ち抜いた大会とあって実力伯仲でしたが、厚生労働大臣賞を受賞した阪喉会の前田等氏は、喉摘者とは思えないほど素晴らしい歌声で聴衆を魅了しました。また、ELの部でもいずれ劣らぬ大接戦で、大阪市喉会の森村 敏孚氏が優勝されました。

 

◆ 競技結果


 食道発声の部


 第1位 前田  等((公財)阪喉会)厚生労働大臣賞
 第2位 黒崎 義博(石川喉友会)
 第3位 佐藤 克美(恵声会)
 第4位 三浦 勝男(茨城甦声会)
 第5位 松山 さやみ((公社)銀鈴会)
 第6位 木村 孝((公社)銀鈴会)
 第7位 高橋 達之助(新潟県美鈴会)
 第8位 佐藤 勇夫((公財)阪喉会)
 第9位 中村 勝治((公社)銀鈴会)
 第10位 伊藤 勝彦(静岡県静鈴会)

 

 ELの部


 第1位 森村 敏孚(大阪市喉会)
 第2位 長尾 定子(福岡筑声会)
 第3位 相澤 勇(秋笛会)