第15回NYVCは平成23年1月22日(土)、東京都障害者福祉会館に於いて開催されました。今年も例年のように入会して2年以内という規定の中で、出場者は抽選順に自由なテーマで持ち時間の3分間を有効に使って発表しました。当日はカラカラ乾燥した寒い天気の中にもかかわらず、用意した200余りの席が座り切れない程大盛況でした。
大会は隅谷指導員の司会で進行し、審査委員長は東京大学名誉教授、(社)銀鈴会特別常任顧問の廣瀬肇先生、副委員長に国際医療福祉大学教授、(社)銀鈴会常任顧問の福田宏之先生、新美会長他、銀鈴会の顧問、役員により審査が行われ、発声の明瞭度、流暢さ、話の内容、態度などが採点されました。
食道発声の部には19名の出場者のうち1名が欠席し18名となり(47歳~80歳)(単純喉摘7名、食道再建11名)、電気喉頭(EL)の部では5名が出場し、食道発声の中の5名が入会後僅か1年未満でした。厳正な審査の結果下記の方が上位入賞し、入会後わずか半年とは思えない程明瞭なスピーチを披露した幸松氏が最優秀賞を受賞しました。
廣瀬先生の講評の中に、「食道発声は早口になると語尾が消えるので、区切っても良いから明瞭に話すこと、息継ぎのタイミングを考えて話すこと。ELは音漏れに気をつけること、早口にならないこと、モノトーンになるので身振りをつけ表情をつけること。」などなど、貴重なアドバイスがありました。
■ 食道発声の部
第1位 最優秀賞 幸松 薫
第2位 優秀賞 福山 幸伸
第3位 優秀賞 秦 晴美
第4位 佳良賞 河村 敏夫
第5位 佳良賞 大山恵美子
第6位 佳良賞 松井 弘
第7位 佳良賞 篠田乃武子
第8位 佳良賞 吉岡 洋
第9位 佳良賞 加藤 輝雄
第10位 佳良賞 小野寺 修
■ ELの部
第1位 優秀賞 大森潤之助
第2位 佳良賞 稲井 文子