銀鈴会 年頭のご挨拶

年頭のご挨拶

公益社団法人銀鈴会 会長 渡邊 操

 

新年あけましておめでとうございます。

会員の皆さまにおかれましては、希望に満ちた新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。

旧年中は、銀鈴会の活動に対し、深いご理解と温かいご支援を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。

 

銀鈴会は、喉頭摘出を経験された方々が、再び自分らしい声と生活を取り戻し、社会の中で安心して暮らしていけることを願い、活動を続けてまいりました。声を失うという大きな出来事は、身体的な変化のみならず、心にも大きな影響を与えます。しかし、同じ経験をした仲間と出会い、支え合い、励まし合うことで、再び前を向いて歩み出す力が生まれることを、私たちはこれまで何度も目にしてきました。

 

昨年は、発声訓練の充実や会員同士の交流の場づくりに加え、医療機関や関係団体との連携を深める取り組みを進めてまいりました。一方で、会員の高齢化や新規会員の減少、指導者不足など、私たちを取り巻く課題もより明確になってきております。こうした現状を真摯に受け止め、時代の変化に応じた新たな工夫と行動が求められていると強く感じております。

 

本年は、これまで大切にしてきた「仲間に寄り添う姿勢」を変わることなく守りながら、より多くの方に銀鈴会の存在を知っていただくための情報発信や、初心者の方が安心して参加できる環境づくりに、より一層力を注いでまいります。また、発声訓練士の育成や若い世代への継承にも目を向け、銀鈴会の活動が次の世代へと確実につながっていくよう努めてまいりたいと考えております。

 

喉頭摘出という経験は、決して一人で抱え込むものではありません。銀鈴会は、会員一人ひとりが主役であり、互いを尊重し合いながら共に歩む場所です。初めて教室の扉を開いたときの不安な気持ち、初めて声が出たときの喜び、そのすべてを分かち合える仲間がいることが、何よりの力になると信じています。

 

結びにあたり、本年が会員の皆さま、そしてご家族の皆さまにとりまして、心身ともに健やかで、穏やかな一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

本年も銀鈴会は、会員、ご家族の皆さまと共に歩み続けてまいります。変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。