令和6年度 第11回スピーチ発表会・第44回家族座談会
令和7年2月15日(土)13時より三田の東京都障害者福祉会館にて「第11回 スピーチ発表会」が開催されました。
渡邊会長の挨拶の後、荻津訓練士の司会で今回の出場者15名がクラス毎に日頃の練習成果を披露し、会場から大きな拍手が送られました。
最後に𠮷原先生の講評をいただき、参加者一同とても勉強になりました。
発表者(敬称略)
初心クラス 佐藤 榮一、鈴木 正年、渡邊 敏雄、岡村 嘉郎
初級クラス 植原 政子、河合 利恵
中級クラス 小笠原 幸成、中島 豊
上級クラス 渋沢 和行、岡澤 秀郎
ELクラス 大西 昭次郎、鴨下 和加子、斎藤 恵子
シャントクラス 北澤 克士、室賀 邦明
(以上15名)
スピーチ発表会の後、休憩をはさみ第44回家族座談会が開催されました。
会員の皆様から発声及び術後の生活に関する質問が寄せられ、発声、生活に関する質問には訓練士が、医学的な質問には日喉連顧問・銀鈴会常任顧問・東京工科大学医療保健学部教授・東京医科大学客員教授の𠮷原先生が回答されました。
質問と回答内容は「銀鈴誌」「銀鈴会ホームページ」で順次紹介致します。
◆吉原先生講評◆
スピーチ発表を聞いての全体の感想を述べます。
発表者には、人前で話すのが得意な方とそうでない緊張された方がおられましたが、これは持って生まれたものと思います。
初心Bクラスのお二人は、話す技術は十分に持っていると思いますが、緊張され発声に力が入っているように思いました。緊張すると、肩など身体全体に力が入り発声に影響が出ます。いかに力を抜いての発声に心がけることが大切です。
入会5か月目の初心Aクラスの方は、とても上手に発声されていました。空腸移植の場合は、食道発声はなかなか難しとされていますが、入会5か月と思えない発声でした。発声の場を積むことでますます上手になられると思いました。
初心、初級者は、教材2回の復唱でしたが、1回目が良い練習になり、2回目がとても上手に。一方、1回目で力を使い果たし、2回目が上手くできなかった方もおられました。細かい発声技術は訓練士によく指導していただき伝授してもらってください。
ELの方は、皆さんとても上手にスピーチをされていました。趣味を通じての楽しいお話は十分に伝わってきました。スピーチされた方全員80歳超ですが、一番お元気のご様子でした。
シャント発声の部では、絵が趣味の方から山下清さんのお話、また単身赴任生活でのお料理のお話など聞かせてもらいました。趣味を持つことでその話題で何かを話さなければならない状況は、縦横のコミュニケーション力が必要になりますので、とても良い機会と思います。
以上雑ぱくなお話になりましたが、講評とさせていただきます。