2021年事業報告
当年は年度計画にしたがって事業を進める予定でしたが、COVID-19パンデミック(新型コロナウィルス感染拡大)のため、中心となる教室開催も含め大きな影響をうけました。
1.新型コロナウィルス(COVID-9)感染拡大に対する対処
政府の緊急事態宣言、自治体の要請にもとづき、感染拡大防止、会員のリスク回避をはかり、活動の中止、変更を行いました。
① 発声教室は、第1学期後半、第2学期前半及び第3学期をほぼ休講にしました。
発声教室開催については、入館時の手指の消毒と検温を行いました。又初心、初級クラスにおいては、会員及び訓練士はフェイスシールドを装着し訓練を行いました。各クラスともマイクや机などの除菌と換気を行い感染予防に努めました。
今年度の休講中は、食道発声の初心から上級の会員を対象にオンライン訓練を実施しました。
② 定期総会は規模を縮小して開催し、その他のイベントは中止または延期して開催しました。
③ 会員には教室への無理な出席をしないようにホームページで呼び掛けたと同時に、メール、郵便、電話で適宜連絡しました。
2. 会員関係は次の通りです。
正会員 637名
名誉会員・顧問 14名
賛助会員・個人 138名
法人 23社
合 計 812名
3. 事業関係は下記の通り予定しましたが、コロナ感染症の影響で理事会の一部オンライン開催、研修会、勉強会は予定どおり開催できませんでした。
(1) 総 会(定時) 1回
(2) 理事会(理事、監事)(オンラインを含む) 6回
(3) 研修会(訓練士研修) 予定8回のところ 3回
(4) 勉強会(訓練士) 予定18回のところ 2回
4. 発声教室(食道発声、EL発声、シャント発声)は、下記の通り予定しましたが、コロナ感染症の影響で1学期後半と、2学期前半、3学期のほとんどを休講したため予定回数は未達でした。休講中は2020年度に引き続きオンライン訓練を実施しました。
(1) 発声教室
開催日数(年間)予定 102回 実績 50回
オンライン開催 97回
出席会員数 (延べ)予定 14,000名 実績 4,447名
オンライン出席数(延べ 147人)
出席訓練士数(延べ)予定 2,800名 実績 1,170名
オンライン出席訓練士数(延べ 190人)
(2) 昇格者数
昇格者 2021年4月1日~2022年3月31日
19名(食道発声19名、EL発声0名)
昇段者 2021年5月31日付 29名でした。
5. 行事関係として、
(1)2021年6月12日(土) 午後、第67回定期総会を東京都障害者福祉会館において開催しました。コロナ感染症の影響で規模を縮小し、人数を制限して行いました。
(2)2021年6月12日(土) 午後に、声の祭典(スピーチ大会)開催を予定しましたがコロナ感染症の影響で11月に延期としました。
(3)2021年11月13日(土)に、延期していた声の祭典(スピーチ大会)を第2部として東京都障害者福祉会館で開催しました。
(4)2021年2月20日(土) に第8回スピーチ発表会と、家族を交えての第41回家族座談会を東京都障害者福祉会館で実施する予定でしたが、コロナ感染症の影響でスピーチ発表会は11月に延期、家族座談会は中止としました。
(5)2021年11月13日(土)に延期していた第8回スピーチ発表会を第1部として開催し、初心、初級の代表者各3名が発表しました。
(6)代替音声巡回指導研修会は、今年度は開催いたしません。
6. 賛助会員の募集
個人賛助会員 : 138名 855,000円
法人賛助会員 : 23社 1,680,000円
合 計 : 161社 2,535,000円となりました。
法人、個人の賛助会員を募集し、本会の活動をさらに充実させる努力を続けましたが、コロナ感染症の影響で減少しました。
7. 教材の出版、会員募集パンフレット頒布、PR用DVDの配布
喉摘者発声の研究、指導のためのテキスト・DVDの出版、入会のためのパンフレット頒布、及びPR用DVDの配布を行いました。
8. 機関誌の発行
会員の啓発、親睦および広報活動のため機関誌「銀鈴」68号、及び「ぎんれいだより」を年2回(春号と秋号)発行しました。
9. 国連および同種団体との連携活動
国内外の同種団体との合同研究会の開催に努めました。
また国連経済社会理事会からの協議に積極的に応じました。
アジア連盟関係では、インド・チェンナイで開催されるAFLA総会を予定していましたが、コロナ感染症の影響で現在凍結されており、開催は未定となっています。
JICA草の根技術協力事業によりベトナム、ホーチミンでの訓練指導に訓練士を派遣する予定でしたが、コロナ禍によりオンラインでの実施が予定されています。
10. 東京都障害者福祉会館との運営協力
会館利用者用複写機および印刷機を設置提供し、円滑な運営に協力しました。
11. 各種助成金の交付申請
(1)第11回全国喉摘者発声大会の補助金(165万円)を公益財団法人JKAに2021年8月に申請し2022年4月に結果予定。
(2)当会の活動を喉頭摘出者及び家族、病院・看護学校関係者等に理解してもらうための啓発、案内パンフレットの内容を更新するため2021年5月に日本理学療法士協会に助成金をいただき、9月に完成しました。
11月末までに首都圏の病院105、看護・専門学校53に配付しました。
12. その他
(1) カラオケ教室の運営 ― 月2回教室開催日の午前、訓練士及び上級クラスのメンバーの支援により開催しました。
(2) 本会の目的達成するために日喉連及び他の障害者団体と連携し、オンラインや文書などによる広報活動等の事業を行いました。
(3) 講習会運営資金を昨今の金融情勢を考慮して、事業を適切に継続するため債権及び投資信託の売買を行いました。
慶弔関係 訃報
新美典子氏 日喉連名誉会長 銀鈴会名誉会長
相樂多惠子氏 銀鈴会名誉会員
13. 参考事項 日喉連関係
(1)定期年次総会(第21回)2021年5月14日をコロナ感染症の影響で中止し、文書承認で代替しました。
(2)理事会
第1回 2021年5月14日を予定しましたがコロナ感染症の影響で文書承認で代替しました。
第2回 2022年2月18日を予定しましたがコロナ感染症の影響で文書承認で代替しました。
(3)喉頭摘出者発声訓練士
資格取得認定事務局委員会 : 3回
(4)各ブロック研修状況
近畿ブロック、中・四国ブロック以外のブロック研修会は新型コロナ感染拡大の影響により中止となりました。
① 近畿ブロック
2021年10月13日~10月15日 ビナリオ嵯峨嵐山(京都市)
② 中・四国ブロック
2021年10月19日~10月20日 ピュアリティまきび(岡山市)