会長挨拶


公益社団法人銀鈴会会長 松山雅則

 

銀鈴会の会員、賛助会員の皆さま、平素の銀鈴会へのご理解、ご協力に対し大変感謝しております。

今年は平成の時代から令和の時代に引き継がれる記念すべき年であり、銀鈴会も今年が65周年の節目の年となります。重原初代銀鈴会会長を中心とする先人たちの「声を失った喉摘者が声を取り戻し、気後れすることなく社会復帰してほしい」と、願った強い思いがよみがえります。我々も原点に戻って、銀鈴会の意義や発声指導の在り方などを見直す機会にしたいと思います。


さて、昨年度の銀鈴会は課題を抱えながらも総会、声の祭典、ブロック研修会、全国喉摘者発声大会、スピーチ発表会、家族座談会などの行事を済ますことができました。

 

日喉連の関係では定款改定の取り組みに対し、東京都の認証を得ることもできました。日喉連の定款改定は、日喉連及び日喉連各団体が抱えている財政課題に対応しやすくするため、賛助会員制度や物品販売などの活動を明文化いたしました。


また、昨年大きく問題となりました喉摘者の障害年金受給における各地年金事務所からの5年ごとの障害状態確認書(診断書)の提出要求に対するトラブルについては、要望書による厚労省への確認で、確認書提出不要の永久固定の障害年金2級が各年金事務所に指示され、トラブル解消となりました。


今年度の銀鈴会の行事も例年と大きく変わることはありませんが、会員減少や高齢化により、行事によっては簡素化や他団体との連携が必要になっています。今年度の総会、声の祭典は人数と費用を鑑みまして、従来の信濃町の東医健保会館ではなく、発声教室が行われる田町の障害者福祉会館で実施することになりました。総会は午前中、午後からは声の祭典でスピーチ大会を予定しており、声の祭典には東日本ブロックの近隣団体からの出場もお願いしています。


今年度の新たな取り組みとしては、ベトナム(ホーチミン市)での発声教室開設支援があります。ベトナムの医師、患者からの強い要望を受けて2年前から進めてきたプロジェクトであり、JICAのサポートが決定しましたので今年から本格的手続きに入ります。ホーチミン教室にてベトナム人指導員を育て、訓練がベトナムで継続的に行われ、ベトナムの沈黙の喉摘者に希望の光が届けられればと、願っています。


その他、銀鈴会では現在、業者に依頼して「ビバボイス」に替わるポケットタイプの「小型ワイヤレス拡声器」、「ハンズフリーの装着が目立たない咽頭マイク」、「肉声音に変換するEL器械」の開発を進めていますが、「小型ワイヤレス拡声器」はすでに実用レベルに近づいています。今年度の商品化を期待しているところです。


なお、従来、銀鈴会では日喉連と共に、EL器械、エプロン、人工鼻、パワギガ、筆談ボード、小型ネブライザー、お茶などの商品を販売してきておりますが、今年度からさらに海外メーカー2社の電気式人工喉頭(EL)、気管孔プロテクターを加えて商品の充実を図りました。これら商品を銀鈴会会員の皆さんがご購入くださることでお役に立てていただき、その収益は銀鈴会の活動資金として利用させていただきます。


また、平成28年に始まった賛助会員制度についても、入会の輪を広げ、頼れる組織に成長させていきたいと思っています。今年度も銀鈴会の取り組みに対し、皆さまの一層のご協力をよろしくお願いいたします。