初心クラス

オリエンテーション


オリエンテーションのご説明は、喉頭を喪失している先輩指導員が担当してます。「教室の開催日、時間」「教室へ持参頂く品」「日常生活、健康管理」「喉 頭摘出者の特典」等と広範囲に渡ります。それを声帯が無い先輩が説明します。どのようにして発声するのか、手放しで話す人や頸部を触って話す人の差もご説 明します。


日常生活上の注意は、必需品の気管孔を覆うプロタクターです。一定の厚みが必要で、外気を直接気道に入らないようにして保温・加湿・防塵効果が必要です。


健康管理では、「痰の色や粘度」に注意をしましょう。普段透明な痰の色が黄色や青色等に変化したり、さらさらしている痰に粘りが出たら医師と相談しま しょう。入浴時の不安は、洗髪・湯船のつかりかた、シャワーの利用にも注意が必要で、説明を受けて不安を解消してください。


大変具体的な説明を入会日のオリエンテーションで致します。是非ご家族と一緒に、声帯を喪失した不安や心配ごとを取り除いて下さい。

 

 

初心クラス


銀鈴会 食道発声初心クラスのマンツーマン指導風景

 

食道発声は、食道に入れた空気を逆流させて食道の粘膜を振動させて原音を生み出します。そこで、まずは「お茶のみ法」による原音発声から始めます。入会当日に声の出る人、なかなかコツをつかめず苦労する人多種多様です。

 

「やさしく、分かり易い食道発声」をテーマに、練習を繰り返して頂きます。最初は不安定な原音も日を追う毎に安定して来ます。原音「あ」から始まり「あめ」「あたま」などが順調に出てくると気持ちは明るくなり、一層練習に熱が入ります。

 

発声しやすい同じ言葉を繰り返す練習を「同一音の連続発声」と言います。この 練習方法は将来も大変有効です。慣れてくると、食道に空気を入れ、声を出す事を身体が覚えます。

 

こうして、「こんにちは」「ありがとう」が言えたら初級クラスへ進級です。最近の傾向として、食道再建手術の方が入会者の半数を占めています。その方々も、それぞれの状況に対応して、食道発声をマスターされています。